「連載企画2」THE ORGANICS第4回合成界面活性剤

THE ORGANICS by ethical living
“気をつけるという意識 -Awareness that careful-“

「 THE ORGANICS by ethical living」とは「体にいいものでつながろう -The Circle Of Good Things For The Body-」をテーマに、衣・食・住 において、健康的で地球環境にも優しいライフスタイルを提案していくコーナーです

第4回目は “合成界面活性剤 -Synthetic surfactant-“ です。

えっ、台所洗剤で体を洗ってるんですか?

今回は、あなたの身の回りにあるボディーソープやシャンプー、洗濯洗剤などの洗浄剤についてお話ししたいと思います。

あなたの身の回りの洗浄剤には2種類あります。
1つは「せっけん」。
シンプルに言うと「せっけん」は、石ケン素地もしくは、カリ石ケン素地、純石ケン分と成分欄に表記されているものです。
そしてもう1つは「合成洗剤」と言われるものです。
「合成洗剤」は、成分欄に「せっけん」と書いていない場合はほとんどが「合成洗剤」と言えるかもしれません。その「合成洗剤」の成分、合成界面活性剤などの化学物質が、あなたの健康や生態系に与える影響ははかり知れない、と言われています。

ではそもそも界面活性剤とは何なのでしょうか?
界面活性剤の界面とは、互いに接触している2つの相の境界面のことを意味し、界面活性剤とは、水と油という本来溶け合わないものの界面に作用し混ざり合い溶けたような状態を作るものです。その仕組みを利用して油分を含んだ汚れを落としたりするのに使われています。
せっけんも界面活性剤の仲間です。天然にも大豆サポニンや卵黄に含まれるレシチン、各種の植物に含まれるサポニンなどの天然界面活性剤は存在しますが、洗浄力が弱いので、商品としての洗浄剤にはできないそうです。

近代では、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(別名:ラウレス硫酸ナトリウム)や直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(別名:LAS)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(別名:POE・R)などの合成界面活性剤が主流となっています。これらのアルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(別名:ラウレス硫酸ナトリウム)や直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(別名:LAS)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(別名:POE・R)は「人の健康や生態系に有害な恐れがある化学物質」に指定されている合成界面活性剤です。

あなたの使っているボディーソープやシャンプーに「ラウレス硫酸Na(ナトリウム)」と成分に表記されていませんか?
実は同じ成分が台所洗剤にも使われています。台所洗剤には管轄法令が異なるため「アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム」と表記されています。よく洗い物をして手が荒れた、と聞きますが、食器のひどい油汚れなども綺麗に落としてくれる台所洗剤と同じ成分で、髪や体を洗っているということになります、、、

この事実を知ってしまった乾燥肌気味で脂漏性皮膚炎だった私はまずボディーソープを無添加せっけんに変えてみました。すると、思い込みの激しい私は(笑)洗い後のつっぱり感がなく、しっとり感を感じ、脂漏性皮膚炎も出なくなりました、、、

では洗濯洗剤はどうなのでしょう。
洗濯用合成洗剤にも合成界面活性剤などの化学物質が含まれるものがほとんどです。

あなたは皮膚からも呼吸しています。
それが体内に合成界面活性剤などの化学物質が吸収される要因です。
洗顔、洗髪や体を洗った後、洗浄剤のすすぎ残しや、洗濯後の衣類に付着した洗剤の残りかすや柔軟剤などが、少量であれば問題がなくても、長い月日をかけて毎日毎日、皮膚呼吸から微量の合成界面活性剤などの化学物質を吸収していると、化学物質過敏症やアトピー性皮膚炎などの病気を発症する可能性を高めます。
特に最も皮膚からの影響を受けるのは赤ちゃんです。赤ちゃんの皮膚は大人の皮膚に比べると極めて薄く、皮膚呼吸の影響も大人より大きいと言われています。赤ちゃんに続き吸収力や影響力の大きい幼児や小学生、妊婦の方や敏感肌の方も特に注意が必要です。

洗濯洗剤にも「せっけん」と「合成洗剤」の2種類あります。
なので、合成界面活性剤を含まない洗濯用「せっけん」を選択するというのもいいかもしれませんね。

「体に悪いもの」を知ってから「体にいいもの」を選ぶという意識、、、
つまり、気をつけるという意識、、、大事です。

健康的で地球環境にも優しいライフスタイルがエシカルリビングにつながっていきます、、